「何年も観ていて分かったんですが、
アリは左の二番目の足からが歩き出すんです」
画壇の仙人と呼ばれた、熊谷守一さんの言葉です。 67歳から他界した97歳までの30年間は、自宅の玄関から一歩も出ず、 ひたすら庭の昆虫や植物を観察していたといいます。 (アメリカの作家、サリンジャーの晩年を思い起こさせますね) そんな熊谷守一さんの晩年を描いた映画「モリのいる場所」は、 静かでユーモラスでファンタジックな映画でした。 守一さんは山崎努、奥さんが樹木希林とくれば、 面白くないはずがありません。 ◉ ◉ で、自分でも実際に蟻を観察してみたのですが、 歩くのが早くて早くて何が何だか分かりませんでした。 30年間見続けると分かるのかもしれませんが、その時は100歳です! 写真は、池袋にある「熊谷守一美術館」の外壁。 ここも、なかなかいい美術館ですよ。
by ksfarm
| 2018-05-30 15:53
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