強欲、非人間的で、どうしようもないほど罪深い男。
そんな彼が、極寒のペテルブルグの街角で 垂直に降る雪を全身で受け止めながら浄化されていく。 そんな小説を思い出しながら、降る雪を見ていた。 小説を読んだのは確か大学生時代で、 なぜ垂直に降る雪なのか、長い間考え続けていた。 その答になるかは分からないけれど、そのとき考えたのは、 彼の行為は、修行僧が天から降る滝に打たれる行為と 同じではないかと、いうことだった。 雪でも滝でも、天からしか届かない 魂とかいうものたちからのメッセージに、 心は洗われ、もしくは無になっていく。 東京に降る雪は垂直ではなく、 でも、天から静かに舞いおり続けてきた。 弟が旅立って、3週間が過ぎた。 そしてきょうから2月が始まる。 さぁ、元気だして行くか!
by ksfarm
| 2015-02-01 13:55
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