三木清の「人生論ノート」の一節を思い出す。
「自由とは、ものにおいての自由である」。 ならば、害虫とは何か(唐突ですが)。 「害虫とは、ひとにおいての害虫である」。 ひとがいなければ、害虫も益虫も存在しなくなるのだ。 なぜ、こんなことを書くかというと、 ノーエンの男爵の花が咲き出したと同時に、 ある虫が葉を喰いにやってきたからだ。 その虫の名は、ニジュウヤボシテントウ。 身体に星が28個ある。数えてみたら、あった。 人は、この虫を害虫と呼ぶ。テントウムシダマシなど、 人(虫)格をムシした名前を付けてしまってもいる。 れっきとしたテントウムシの仲間だというのに。 日曜ファーマーとしては、殺すしかない。 でも、殺虫剤など飛び道具は卑怯だ。 手でつぶす。もちろん逃げて行く虫は逃がす。 潰すと、カリッと海老の殻のような音がし、体液が飛び出る。 手がベトベトになる。気味が悪い。体中がゾクゾクする。 仕方ない。それが殺すということなのだから。
by ksfarm
| 2012-05-07 13:30
| 野菜づくり
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