イタリアはポンペイの靴職人、マルコだった。
隣のパスタ屋の娘、アニェーゼと恋に落ち、結婚。 二人の娘、アメリーとプペラをさずかった。 私は、毎年、娘たちの誕生日に革靴をプレゼントし続けた。 そして、上の娘アメリーが15歳の誕生日を迎えたその日、 あのベスビオスが大噴火し、 私の家族も思い出も火山灰の中に沈んでしまった。 だからだろうか、私は東京の女子高生たちが、 革靴のかかとを、運動靴のように中に折り込み、 スリッパのように履いているのを見ると、 無性に悲しくなってくるのだ。 (新しい シリーズなるか 彼岸前)
by ksfarm
| 2011-09-18 20:32
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